初めてのカウンセリング教室 前編5回が終わりました~

こんにちは。

公認心理師の中越です。


先日の日曜日、初めてのカウンセリング教室 前編5回が終わりました!

 

記念すべき第一期生の基礎コース前編。


正直、めちゃくちゃ緊張しながらやっていたのですが、受講生さんからは緊張してるように見えなかったみたい。

まあ、セーフというところでしょう(笑)


はじめてカウンセリングを学ぶ人。

他のところで学んだことがある人。

すでにセラピーを実践している人。


いろんな人が参加してくれたけれど、みんな興味津々で話を聴いてくれて、たくさん質問をしてくれました。


そういうざっくばらんな教室にしたかったので、その点は本当によかったです。


で、山場はやっぱり4回目、5回目。

なんと僕がみんなの前で、実際にカウンセリングを1時間やって見せました。


これがやっぱりめちゃくちゃ緊張。

マジでその日寝れなくなるくらい緊張。


まあ、これも受講生さんからは緊張しているように見えなかったようなので、セーフということにしておきましょう。


ただ、この1時間ガチでカウンセリングを実演するというのは、ずっとやってみたいと思っていたことなので、できてよかったです。


たまたま4回目、5回目のカウンセリングもかなり順調に進み、1回で終結できるものだったのもよかったです。

とはいえ、あまりにうまく進みすぎたので、「こんなにうまく進むのが当たり前なの?」と思わせてしまったらそれはよくありません

カウンセリングって、1回でうまくいくこともあれば、数回かかることもあります。

むしろ、数回受けて少しずつ進んでいくことの方が、一般的です。

また、相性というのも絶対にあります。


なので、どれだけ優秀なカウンセラーでも、100発100中ということは、絶対にあり得ません。


だから、実演する前に、



「いや、ぼ、ぼくも失敗することありますからね…!

でも、現役のプロでも失敗するところを見たら、みなさんも心のハードルが下がりますから…!

それもきっといい勉強になりますから…!」



と予防線を張りまくってました(笑)


まあ、これも決して全てが予防線なのではなく、実際にうまくいかないところを見るのは、すごく大事だと思うんです。

受講生さんが実技練習をやるのは、誰だって緊張するものですからね。

講師が失敗するというのは、本当にプレッシャーをほぐせると思います。


でもね。

そうはいってもやっぱりうまくカウンセリングをやりたいもの。


カウンセラーになって18年。

独立開業して15年以上。


何冊も本を出して教室を開いて、いざ実演したら全然うまくいかない…。

それはマジで怖いんですよ。


実際、台本なしのガチのカウンセリングを、1時間実演する教室はほぼありません。


実演してくれる先生でも、大抵は20分くらいです。


その理由がよくわかったというか、たくさんの人に見られながらカウンセリングするのって、本当に緊張します。


でも、今回その理由がよくわかりました。

なぜならめっちゃ疲れるから(笑)


講座時間2時間で、そのあと30分ほど質問タイムをもうけていました。


でも、実際は1時間カウンセリングをして、そのあとほぼフリーで質問タイム。

「中越さんがこのとき、こういう質問をしたのは、どういう意味があったのですか?」

「中越さんは『これとても重要な感じがしますね』とおっしゃってましたが、どこで重要かどうか見極めているんですか?」


なんて質問されて、

(えっ?いわれてみたら、なんでだろう?いつも当たり前みたいにやってたから、自分でもわかんないや)

となっていました。


なので、ぼくもその場で「う~ん」と黙り込んで、頭をひねって言葉を絞り出しながら答えていました。


実演だけでもかなり疲れるので、その場で脳みそフル回転しながら答えていくのって、相当に疲れるんですね。


2時間半で、3日分働いた気分です。

もちろん、まだ慣れていないからというのも、かなり大きいと思います。

これから半年1年と続けていくにつれて、だんだん平気になっていくと思います。


ただ、適当にごまかして答えるよりも、ぼく自身も悩んで一緒に考えて答えていくのは、すごくよかったように思います。

(専門知識をいいまくって、煙に巻いてしまうこともできるのですが、それは僕にとってあまりカウンセラーらしくないのです)


というのも、実際のカウンセリングの中で、も、相談者さんに質問されることがあります。


そして、多くの場合、カウンセラーにも答えがわからない質問ばかりです。



なにしろ、心理カウンセリングを受けに来る人は、人生の大切な大きな問題を抱えているのです。

いくら心理学を勉強しようと、何年カウンセリング経験を積もうと、安易な答えなどありません。


だけど、質問をごまかすような対応をしては、相談者さんの信頼を失ってしまいます。

だから、カウンセラーはいつも脳みそをフル回転しながら一生懸命考え、言葉を選び、

 


「あくまでぼくの個人的な意見や感想で、これが正解というわけじゃないんですけど。

今日のお話を聞いて、ぼくはこう感じたんです。

ご自身ではどのように感じていますかね?」

 


と答えます。


こういうカウンセラーの考えは伝えるけれども、決して答えを押しつけず、相談者さん自身の考えを優先しようとする態度。

それが「一緒に考える」ことだと思います。


僕と真逆の考えが出てくることもあって、そのときこそ、相談者さんが自分自身の力で、答えを見つけようとしている瞬間です。


その瞬間を眺められるとき、いつも土に植えた種が芽が出る瞬間や、つぼみが花開く瞬間に似たものを感じます。


なので、カウンセリング場面だけではなく、講座の中での質問にもそういうふうに答えていきたい。

それが一番、カウンセラーらしいかなと思うのです。

というか、ぼくは自分の先生達から、ずっとそうやってもらっていたのです。


こういう雰囲気で、ずっと教室を続けていけたらなと思っています


なんだか5回が終わって、いろいろ思うところがあって、めっちゃ長く書いてしまいました。


ただ、そんな雰囲気のカウンセリング教室です~。


中編の実技練習編、まだあと2名だけ枠が残っています!!

中編から参加してもわかるようになってますので、大丈夫。


気軽に楽しく学べる教室ですので、ぜひご参加くださいませ~。

 

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